カルチョまとめブログ

　イタリアの移籍情報サイト「カルチョ・メルカート・プント・イット」が１３日、 ＣＳＫＡモスクワの日本代表ＭＦ本田圭佑（２６）が、ローマに滞在中で、同地に本拠地を置くセリエＡのラツィオと移籍交渉を行うのではないかと伝えた。

　同サイトによると、クラブが９日から冬季休みに入った本田は、すでにローマ入りしている。土曜日に現地発東京行きの航空券を予約しており、滞在中にラツィオと交渉の場を持つのではないかと予想した。同チームとは昨冬、移籍実現直前で破談となっており、「今年１月にはいろいろなゴタゴタがあったが、本田の考えは変わったのか」などと報じている。

　ラツィオは１月の移籍市場で、移籍金１３００万ユーロ（約１３億円）を３年の分割払いとし、アルゼンチン人ＧＫカリーゾを譲渡する条件で本田獲得への正式オファーを出した。しかし、ＣＳＫＡ側が分割払いをのまずに破談となっていた。

　ビッグクラブ移籍を目指す本田とＣＳＫＡとの契約は、来年１２月まで。 そのため、６日付のロシア・イズベスチヤ紙（電子版）は、本田獲得にインテルが動いていると報道した。同日付の英大衆紙「デイリー・スター」はリバプールが移籍金１２００万ポンド（約１５億９３００万円）を用意していると報じるなど、日本代表のエースの身辺は騒がしくなっていた。

　１０年２月、オランダ１部ＶＶＶからＣＳＫＡに移籍して２年１０か月。本田は今月９日のモルドビア戦で１得点、１アシストの活躍を見せ、チームを２―１の勝利に導いた。今季リーグ１９試合に出場し、７得点。欧州の日本人選手の中で今季最多得点を決めた。同サイトによれば、本田獲得にはセリエＡのインテルも興味を示しているという。

　◆ラツィオ　１９００年設立。ホームタウンはラツィオ州ローマ。本拠地はオリンピコ（８万５５８人収容）。 前身は、イタリア人将校ルイジ・ビビアレッリが創立した「ソシエタ・ポデスティカ・ラツィオ（ラツィオ競歩協会）」。

国内タイトルはリーグ２回、イタリア杯５回。欧州ではＵＥＦＡカップウィナーズ杯（現欧州リーグ）１回。 今季からボスニア・ヘルツェゴビナ出身のウラジミール・ペトコビッチ監督（４９）。今季は第１６節終了時で４位。