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バイエルン、PK戦の末にチェルシーとの激闘を制す
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130831-00000042-goal-socc


３０日に行われたUEFAスーパーカップ、バイエルン・ミュンヘン対チェルシーの一戦は、２ー２で延長戦を戦い終え、PK戦の末にバイエルンがタイトルをつかんだ。

前シーズンのチャンピオンズリーグ王者とヨーロッパリーグ王者が対戦するスーパーカップ。どちらもタイトルを手にしたときとは違う指揮官の下、トロフィーを狙う。

バイエルンはシュバインシュタイガーが不在のため、クロースをアンカーに置いてラームとミュラーが脇を固めた。

ポゼッションのグアルディオラに対し、堅守速攻のモウリーニョが先手を取った。８分、チェルシーはアザールがドリブルで敵陣中央を切り裂くと、右へ展開。シュールレがダイレクトで折り返すと、グラウンダーのボールにフェルナンド・トーレスがうまく合わせて、いきなり先制点を挙げた。

バイエルンは即座に反撃。失点の直後には、右からのクロスを受けたラームのボレーシュートが枠をとらえたが、これはチェルシーGKチェフの正面に飛んでしまう。その後もUEFA欧州最優秀選手賞を受賞したリベリのミドルシュートがゴールに襲いかかるが、相手守護神の好守に遭った。

チェルシーは３１分、再び右サイドからシュールレのクロスが入り、F・トーレスがシュートに持ち込んだが、これはクロスバーの上へ。チェルシーが１点リードで前半を終える。

しかし、後半の立ち上がりにバイエルンが追いついた。４７分、左でボールを持ったクロースから横パスを受けたリベリが、自身の前のスペースにボールを運び、右足で強烈なミドルシュート。これがゴール左に突き刺さり、１ー１となる。

６４分、チェルシーは相手DFダンテのスリップから決定機を得るも、オスカルのシュートがGKノイアーに阻まれて勝ち越しに失敗。

バイエルンが攻めて、チェルシーが守るという展開は続くが、スコアは動かず時間が経過していく。

チェルシーはセットプレーが大きな武器になる。８４分、右サイドからFKのチャンスを得ると、ゴール前でダビド・ルイスがヘッド。完全にフリーだったが、またしてもノイアーに阻まれた。

すると、その直後に大きな動きがあった。途中出場のゲッツェに対してラミレスが危険なプレーをしてしまい、２枚目のイエローカードで退場処分。チェルシーが数的不利となり、モウリーニョ監督は１枚目の交代カードを切って、シュールレを下げてミケルを送り込む。

試合は１ー１のまま延長戦に突入。１１人のチャンピオンズリーグ王者が有利かと思われたが、勝ち越したのは１０人のヨーロッパリーグ王者だった。９３分、左サイドでボールを受けたアザールがドリブルで中央に仕掛けると、ラームとボアテングをかわし、ペナルティーエリア左からシュート。鋭いグラウンダーのシュートがチェルシーの２点目になった。

その後のチェルシーは、ひたすら耐える戦い。テリーも投入して、守りを固めた。１１８分にはリベリがほぼ完璧に見えたFKを枠内に蹴るが、チェフがそれ以上の守りを見せてゴールを許さない。

しかし、まだ試合は終わらなかった。延長後半のアディショナルタイム、バイエルンはハビ・マルティネスがゴール前の混戦から同点弾を奪い、土壇場で２ー２に。タイトルの行方はPK戦で決まることになった。

PK戦では、どちらもミスをしない緊迫の展開。両チームとも４人目まで全員が成功する。先攻のバイエルンは５人目のシャチリがGKに触られながらも決めて安堵。後攻のチェルシーは途中出場のルカクが失敗。勝敗が決した。

劇的な形でPK戦に持ち込んだチャンピオンズリーグ王者が、PK戦の末にチェルシーを下した。

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