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Ｊ２町田、元日本代表ＤＦ太田宏介が今季限りで引退「たくさんの縁、チームに恵まれた」「最後はハッピーエンドで」
https://news.yahoo.co.jp/articles/d467c780e7b2b59e7f43081126de9f4ecdd167d3


　Ｊ２町田の元日本代表ＤＦ太田宏介が３日、都内で記者会見を実施し、今季限りで現役を引退することを発表した。「このたび、太田宏介は１８年間の現役を引退することを決断致しました」と表明し、「たくさんの縁、チームに恵まれた」と感謝を口にした。

　３６歳の太田は２００６年に横浜ＦＣでプロキャリアをスタート。０９年清水、１２年ＦＣ東京を経て、１６年にオランダのフィテッセで海外初挑戦をすると、その後はＦＣ東京、名古屋、オーストラリアのグローリーＦＣでプレーしていた。２２年夏、中学時代所属していた町田へ加入。明るいキャラクターとクロスの精度は最大の武器で、１４、１５年はＪリーグベストイレブンに選出され、１５年はＤＦながらＪ１最多１３アシストを記録した。

　引退を決断した経緯については「４年前くらいから考えていて、実際に去年のシーズンが終わって、ラスト１年、最後のシーズンにしようと決めた。Ｊ２横浜ＦＣからのスタートだったけど、練習についていくのに精いっぱいで、ボールをもらうのもこわくて、そんな自分がここまでのキャリアを築けた。どのチームでも自分なりに頑張って来られた。自分のキャリアに満足できた。悔いなくやってこられたと思ったので最後にしようと」と説明した。

　屈指の左サイドバックとして、２０１０年には国際Ａマッチ初出場。計７試合に出場した。「日本代表に選んでいただけた時期はあったけど、なかなか試合に出られなかったことは事実で、悔しい思いもした。その悔しさが新たなモチベーションになってその後のキャリアにも大きく関与した」。太田にとって家族が原動力であったことを明かし、「家族みんなが幸せになれるよう、自分はサッカー選手として、兄弟で力を合わせることが最大のモチベーションで、ぶれずに忘れずに貫き通したことがキャリアを築けた要因。サッカーを通してたくさんの人の心を動かせたこと、何より僕の大好きな家族をサッカーを通して幸せにできたこと、それに尽きる」と涙ながらに話した。

　現在はＪ１昇格、Ｊ２優勝を目指してリーグ首位を走る町田での、現役全うを掲げる。「去年夏にオーストラリアから帰国して、引退することも考えたけど、声をかけていただいて、ゼルビアで引退すると決めた。町田で育って町田でサッカーを始めた自分が、１８年のキャリアを経て大好きな町田で現役を終えられることに、このストーリーに運命を感じているし、幸せ。自分を育ててくれた町田のために恩返しがしたいと１年半やってきた。なかなか試合に出られてないけど、プレーヤーとしては１分でも長くピッチに立っていたい思いは変わらない。ポジティブな空気を練習からつくること、いい状態でピッチに臨むこと、変わらず残り１か月半やっていきたい。Ｊ２優勝が見えてきて、そういうチームの一員として戦えることが幸せ。最後にゼルビアで昇格して、優勝して、ハッピーエンドで終われるように頑張っていきたい」とシーズン終盤戦へ改めて決意を込めた。

FC町田ゼルビアpart197
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