久保建英、ソシエダ番記者がマドリー戦を評価「魅力が凝縮されたプレー」と賞賛したのは?
「タケの美しいダンスが古巣のファンも魅了」マドリー戦の久保建英をソシエダ番記者がリアルに評価。「魅力が凝縮されたプレー」と賞賛したのは?【現地発】
https://news.yahoo.co.jp/articles/1ad083e11ae70bd6b0820f82059d26c5b161e065?page=1
失望と成功は、しばしば同じ枝にぶら下がっている。レアル・ソシエダのタケ・クボ(久保建英)はすでに試合に出場するたびに不快な試験に合格しなければならない関門を乗り越えた。シーズンも半ばに差し掛かり、加入時にファンの間で生じた疑問は払拭された。
しかしラ・リーガ第19節、タケは別の厳しい審査を通過しなければならなかった。それは現在の上昇曲線を描き続けているそのプレーをレアル・マドリー相手にも見せられるかどうかというものだった。親切なことに、首都方面のメディアは、連日、復帰の噂を煽るニュースを報じていた。
相当な重圧がのしかかっていたはずだが、負けん気の塊であるタケなら、むしろその周囲の視線もエネルギーに変えていただろうことは想像に難くない。イマノル・アルグアシル監督は、そのためにコパ・デル・レイのバルセロナ戦に続いて、中盤ダイヤモンド型の4−4−2の頂点、“10番役”を託した。昨シーズン、ミケル・オジャルサバルの負傷による戦線離脱を境にダビド・シルバを輝かせるために考案したポジションだ。その大役を強豪2連戦で任されたところにタケがチーム内で手にしたステータスの高さを物語っていた。
不思議なのは、タケはポジションを定義するのが難しい選手であることだ。定位置争いのライバルでもあるアンデル・バレネチェアも「どのポジションでプレーしているのかよく分からない。様々な局面に顔を出すからね」と半ば呆れながら賛辞を贈っている。
しかしながら、その古巣との大一番、とりわけ前半は守備に奔走させられた。相手の戦術上のキーマン、トニ ・クロースを封じる役割を担い、ほとんどゴール前に顔を出すことはなかった。ただそんな中でも、パスワークを円滑にする少ないタッチのパス交換を繰り返したり、トリッキーなヒールキックを織り交ぜたり、クオリティの高さを見せつけた。
最大のハイライトはハーフタイムを挟んだ後の51分だった。自陣深くまで戻ってボールを奪ってドリブルで独走し、アレクサンダー・セルロトが左サイドから抜け出すタイミングを見計らって針の穴を通すかのような絶妙なスルーパスを供給。結果的にオフサイドと判定されたが、タケの魅力が凝縮されたプレーだった。
時間が経過するにつれ各選手が消耗する中でも、ソシエダは守護神アレックス・レミロを中心に、今シーズン最高と言っていいほどの出来だったマドリー相手に必死の抵抗を続けた。ターニングポイントとなったのが、後半のアルグアシル監督の4−3−3へのフォーメーションのシフトと、それに伴うタケの右ウイングへのポジション移動だ。
危険な存在となっていたエドゥアルド・カマビンガとマッチアップさせることでその動きを制限し、攻撃面でも立て続けに好機を演出。まず61分、パブロ・マリンとのワンツーから抜け出し、DFの股を抜くシュートを狙うも、ティボー・クルトワがセーブ。続く68分にはロベルト・ナバーロからパスを受けてゴール前に抜け出したが、反転した際にトラップが長くなりクルトワと激突。イエローカードを受けた。
その直後にも今度はタケがカマビンガを抜き去った後、グラウンダーのクロスでナバーロの得点機をお膳立て。さらにロスタイムにもゴール前の絶好の位置でチャンスを得るも、力のないシュートはクルトワに難なくキャッチされた。
「チャンスはあった。決めるべきところで決めないといけなかった」。試合後、フラッシュインタビューに応じたタケの口から反省の言葉が口を突いたように、フィニッシュワークに改善の余地があることを露呈したのは事実だが、サンティアゴ・ベルナベウの観客を魅了する美しいダンスだった。
取材・文●ミケル・レカルデ(ノティシアス・デ・ギプスコア)
翻訳●下村正幸
【Real】久保建英応援スレ part985【Sociedad】
http://ikura.2ch.sc/test/read.cgi/football/1675164428/
https://news.yahoo.co.jp/articles/1ad083e11ae70bd6b0820f82059d26c5b161e065?page=1
失望と成功は、しばしば同じ枝にぶら下がっている。レアル・ソシエダのタケ・クボ(久保建英)はすでに試合に出場するたびに不快な試験に合格しなければならない関門を乗り越えた。シーズンも半ばに差し掛かり、加入時にファンの間で生じた疑問は払拭された。
しかしラ・リーガ第19節、タケは別の厳しい審査を通過しなければならなかった。それは現在の上昇曲線を描き続けているそのプレーをレアル・マドリー相手にも見せられるかどうかというものだった。親切なことに、首都方面のメディアは、連日、復帰の噂を煽るニュースを報じていた。
相当な重圧がのしかかっていたはずだが、負けん気の塊であるタケなら、むしろその周囲の視線もエネルギーに変えていただろうことは想像に難くない。イマノル・アルグアシル監督は、そのためにコパ・デル・レイのバルセロナ戦に続いて、中盤ダイヤモンド型の4−4−2の頂点、“10番役”を託した。昨シーズン、ミケル・オジャルサバルの負傷による戦線離脱を境にダビド・シルバを輝かせるために考案したポジションだ。その大役を強豪2連戦で任されたところにタケがチーム内で手にしたステータスの高さを物語っていた。
不思議なのは、タケはポジションを定義するのが難しい選手であることだ。定位置争いのライバルでもあるアンデル・バレネチェアも「どのポジションでプレーしているのかよく分からない。様々な局面に顔を出すからね」と半ば呆れながら賛辞を贈っている。
しかしながら、その古巣との大一番、とりわけ前半は守備に奔走させられた。相手の戦術上のキーマン、トニ ・クロースを封じる役割を担い、ほとんどゴール前に顔を出すことはなかった。ただそんな中でも、パスワークを円滑にする少ないタッチのパス交換を繰り返したり、トリッキーなヒールキックを織り交ぜたり、クオリティの高さを見せつけた。
最大のハイライトはハーフタイムを挟んだ後の51分だった。自陣深くまで戻ってボールを奪ってドリブルで独走し、アレクサンダー・セルロトが左サイドから抜け出すタイミングを見計らって針の穴を通すかのような絶妙なスルーパスを供給。結果的にオフサイドと判定されたが、タケの魅力が凝縮されたプレーだった。
時間が経過するにつれ各選手が消耗する中でも、ソシエダは守護神アレックス・レミロを中心に、今シーズン最高と言っていいほどの出来だったマドリー相手に必死の抵抗を続けた。ターニングポイントとなったのが、後半のアルグアシル監督の4−3−3へのフォーメーションのシフトと、それに伴うタケの右ウイングへのポジション移動だ。
危険な存在となっていたエドゥアルド・カマビンガとマッチアップさせることでその動きを制限し、攻撃面でも立て続けに好機を演出。まず61分、パブロ・マリンとのワンツーから抜け出し、DFの股を抜くシュートを狙うも、ティボー・クルトワがセーブ。続く68分にはロベルト・ナバーロからパスを受けてゴール前に抜け出したが、反転した際にトラップが長くなりクルトワと激突。イエローカードを受けた。
その直後にも今度はタケがカマビンガを抜き去った後、グラウンダーのクロスでナバーロの得点機をお膳立て。さらにロスタイムにもゴール前の絶好の位置でチャンスを得るも、力のないシュートはクルトワに難なくキャッチされた。
「チャンスはあった。決めるべきところで決めないといけなかった」。試合後、フラッシュインタビューに応じたタケの口から反省の言葉が口を突いたように、フィニッシュワークに改善の余地があることを露呈したのは事実だが、サンティアゴ・ベルナベウの観客を魅了する美しいダンスだった。
取材・文●ミケル・レカルデ(ノティシアス・デ・ギプスコア)
翻訳●下村正幸
【Real】久保建英応援スレ part985【Sociedad】
http://ikura.2ch.sc/test/read.cgi/football/1675164428/